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起宿の磯足さま

舞台:愛知県一宮市

加藤磯足は、1747(延亨4)年に美濃路起宿の本陣問屋に生まれ、24歳で11代当主になりました。起村において、加藤家は、代々苗字帯刀を許された名家で、磯足は、若いころから村を治める中心的人物として積極的に村政に関わってきました。磯足の最も大きな功績は「木曽川堤の自普請運動」を先導したことです。天明年間(1781~89)に起村付近の木曽川堤防が危険な状態になったため、尾張藩に修築の請願を出しましたが、財政難のため工事は行われませんでした。そこで磯足は藩の許可をもらい、改修工事を自普請で実施。これが契機となり、各地で自普請が行われるようになりました。本作品を通じて、起宿を守った加藤磯足を知っていただけたら幸いです。

※本作品は、いちのみや市100周年市民チャレンジ事業に採択され、一部支援を受けて再リリースしています。

古里の思い

舞台:愛知県北設楽郡豊根村

愛知県の奥三河地域にある豊根村は、県内唯一のスキー場を有する自然豊かな観光の村です。四方を山に囲まれたこの地域がどのようにして今ある形になったのか。子供たちに分かりやすく楽しんで歴史を学んでいただけるように地元の皆さんと協力して物語を作りました。豊根村とその時代に興味と愛着を持っていただけると幸いです。

鈴木政吉物語

舞台:愛知県大府市

初の国産バイオリンの生みの親・鈴木政吉は安政6 年、名古屋に生まれ大府市でバイオリン製造工場をつくり日本の西洋音楽の発展と地域の産業育成尽力した人物です。この話は貧しい生活環境の中、努力と辛抱で当時珍しかったバイオリンを独学でつくりあげた政吉の生き方を通して、子ども達にすこしでも郷土を思う心を育んでいただけるように作りました。鈴木政吉とその時代に興味と愛着を持っていただけると有り難いです。

鈴木金七郎物語

舞台:愛知県新城市

有名な長篠・設楽原の戦いから440年あまり、今も新城市ではお盆に、戦で亡くなった両軍の兵士の魂をしずめるため「火おんどり」が竹広地区で行われています。この話はその戦の中、奥平軍の若き侍、鈴木金七郎と鳥居強右衛門の二人が、武田軍に包囲された長篠城から命がけで城を抜け出し岡崎の徳川家康の元へ援軍の要請に向かう物語です。とはいえ、武将の勇猛さをたたえる物語ではなく、戦争のむなしさ、平和の大切さを二人の生き方を通して子ども達にすこしでも考えていただけるように作りました。戦国時代を生き抜いた鈴木金七郎とその時代に興味と愛着を持っていただけるお話です。

岡田菊次郎物語

舞台:愛知県安城市

本作品を通じて、安城の発展に尽力した「まちづくりの志」岡田菊次郎を知っていただけたら幸いです。

藤枝の渡し

舞台:愛知県高浜市

物語の舞台となった愛知県高浜市の藤江地区は、むかしから渡し船の渡船場があったことで知られています。現在の高浜市と川を挟んだ半田市は渡し船が交通の主な手段でした。その時代ごとに移り変わる人々の営みに密接な関わりをもっていた渡し船。いろいろな話が残っていました。それを渡し船の近くの街道に祀られていた地蔵の言葉をかりて現代の人々に伝えるように物語をつくりました。今はもうなくなってしまった「藤江の渡し」の物語をお楽しみください。

茶つぼのなみだ雨

舞台:愛知県額田郡幸田町

民話の舞台となった愛知県幸田町の大草の地は、平安時代に山岳密教の修行の場として栄えたと言われています。それら繁栄の面影は浄土寺を始めとする大草地内の寺や、山中の坊舎の跡、経塚などさまざまな形で現在に伝えられています。
民話に登場する茶つぼと同様に、大草の山中からは完全な形の壷が発見されることがあります。現在では、このような壷は中世に築かれた墓に埋納された蔵骨器と考えられていますが、そのような知識を有しなかった江戸時代の人々が、山の中から見つかった壷を不思議な壷と考えたのは無理もないことです。
しかしながら、壷に関わるさまざまな逸話からは、壷の霊的な力を匂わせる人々の想像力を感じることができます。宗教的な文物や伝承が多く伝わる大草の地に住む人々の信仰心が自然とこのような逸話の創生へとつながっていったのかもしれません。

冨貴村のまんねんさ

舞台:愛知県知多郡武豊町

愛知県武豊町の偉人「森田萬右衛門」、通称「まんねんさ」の物語です。
『人類は皆兄弟』と簡単に言葉では言うけれど、それを最後まで実践できる人は滅多にいません。
「まんねんさ」は武豊の富貴村のためにすべての私財を使って、山を開墾し、海を埋め立てました。
そのために財産のすべてを使い、家まで売り払って自分は粗末な家に移って暮らしました。
私利私欲がなく村のためになる事を率先して行った「まんねんさ」…
現在の武豊町の発展に大きな功績を残し、愛知用水の計画に知多地域の人々の意識し大きな影響を与えた「まんねんさ」をすこしでも多くの皆さんに知っていただければ幸いです。

松平清康物語

舞台:愛知県安城市

徳川家康の祖父・松平清康は、永正 8年(1511)、愛知県安城市にある三河安祥城で生まれ、13歳で 7代当主となりました。武将としての才覚のあった清康は、岡崎城を拠点として早々と三河統一を成し遂げました。記録によると、人心掌握に優れた当主だったといいます。続いて清康は、尾張制圧のため、信長の父・織田信秀の居城・守山城へ出陣しました。その時、スパイであると噂された家臣の定吉を清康が手討ちにすると誤報が流れ、真に受けた定吉の子・弥七郎が、定吉が殺されたと勘違いをし、清康を惨殺してしまいました。本作品は清康の出生からこの「守山崩れ」までを描いています。安城が生んだ名将・松平清康を知っていただけたら幸いです。

石川丈山物語

舞台:愛知県安城市

石川丈山は、現在の安城市和泉町で、徳川氏に代々仕える安城譜代の家に生まれました。徳川家康は才能豊かな丈山を見染め、いつも自分のそばに置いていたといいます。しかし、大阪夏の陣で命令に背いたとして叱責されたのを機に武士をやめ、京都で学問に励みました。京都一乗寺の詩仙堂は、丈山が建てたものです。丈山は、儒者であり、漢詩人であり、書家であり、茶人であり、 造園家でした。本作品は、彼の生涯を追いながら、創作におけるあふれる思いを物語にしたものです。丈山の生きざまを知り、彼の作品を理解する一助となれば幸いです。

山崎延吉物語

舞台:愛知県安城市

山崎延吉(やまざきえんきち)は1873年6月26日生まれ、石川県出身の農政家です。愛知県立農林学校初代校長をとなり、帝国農会幹事を努めました。愛知県の農業改善に力を尽くし安城市一帯が「日本デンマーク」と呼ばれるほどの農業先進地になったのは山崎延吉の力が大きいといわれています。校長として愛知県立農林学校を日本有数の農林学校に育て上げ、1905年から1920年の間は農林学校校長に加え県内務部第七課(農務課)、農事試験場所長、農事講習所所長も兼任し愛知県農政の教育・行政・研究の中心となりました。校長を務めた愛知県立農林学校は数多くの人物を輩出しました。その中には安城市長を務めた人物もいます。カラクリBOOKSを通して、安城市の山崎延吉をもっと知っていただければ幸いです。

新美南吉物語

舞台:愛知県安城市

ごんぎつねで有名な童話作家 新美南吉の物語です。
小学校の国語の教科書にも掲載される人気作家は安城市で教員時代を過ごしました。幼い頃に母を亡くし、養子に出されたこと、生まれつき体が弱く思うように進学できなかった経験が新美南吉の文学に影響を与えました。
ようやくあこがれの東京で文学に打ち込む日々の中、突然の病に帰省する事になった南吉。苦労の末、安城で正規の教員になったことで一気に南吉文学が花開きます。活気のある安城の下宿時代にはたくさんの作品を書き上げました。
その足跡は今も安城市内で見る事が出来ます。
カラクリBOOKSを通して、安城市をもっと知っていただければ幸いです。

都築弥厚物語

舞台:愛知県安城市

今から250年ほど昔、江戸時代の話です。
愛知県安城市の南に和泉という村がありました。そこで酒をつくる都築という大きな大きな屋敷があり、そのお酒はたいそう有名で、江戸でも飲まれていたそうです。その酒蔵の息子として、明和2年(1765年)に生まれたのが、都築弥厚でした。この地域を碧海と呼び、農耕をするためには、ため池の水に頼るほかない枯れた土地でした。弥厚はそこに用水を通すことを考え、私財のすべてを投げうち必死に働くのでした。しかし夢が叶う事なく弥厚は亡くなりますが、弥厚の描いた世界は後に「日本デンマーク」とうたわれた安城の発展につながるのでした。

制作にあたり、安城市の3つ高校の美術部が作画を担当。
音楽制作、ナレーション、プログラムなどもすべて有志ボランティアで行いました。制作にご協力いただいた皆様に深く感謝いたします。
カラクリBOOKSを通して、安城市をもっと知っていただければ幸いです。

三州瓦 永坂杢兵衛

舞台:愛知県碧南市

三州瓦のブランドで瓦の生産地として名高い三河地方。
ここ碧南市で江戸時代、京都で瓦の技術を学んだ永坂杢兵衛という人物がいました。
何代にもわたり瓦を製造し、地域の発展のためにつくした永坂杢兵衛の物語です。

制作にあたり、県立碧南高校の美術部が作画を担当。
物語は地元で「永坂杢兵衛(ながさかもくべえ)」の研究をされている、磯貝国雄氏に担当していただきました。
BGMは名古屋市の東海サウンド協力のもと音楽を制作。ナレーションは当時碧南高校在籍だった駒井一矢教諭が担当されました。プログラムは、愛知工科大学プログラミング研究会の皆さんが夜遅くまで作業していただきました。
制作にご協力いただいた皆様に深く感謝いたします。
カラクリBOOKSを通して、碧南市をもっと知っていただければ幸いです。

尾崎士郎物語

舞台:愛知県西尾市

西尾市制60周年、尾崎士郎没50周年の記念として「尾崎士郎物語」は作られました。制作にあたり、地元の県立高校が作画と、協賛企業のインタビューを担当。物語は地元で「尾崎士郎」研究をされている、鈴木一雄先生に担当していただきました。BGMやナレーションも西尾市吉良町在住の有志が行いました。小説や映画の「人生劇場」で一世を風靡した「尾崎士郎」を少しでも知っていただければ幸いです。

御舟石の伝説

舞台:愛知県豊田市

愛知県豊田市に伝わる古い民話です。
猿投神社に祀られているオオウスノミコト(ヤマトタケルノミコトの双子の兄)と、猿投山と御船町に今もある舟の形をした大きな石のお話。日本書紀の時代にさかのぼります。ファンタジックなイラストは東京在住の絵本作家でイラストレーターの光家有作さんにご協力いただきました。

Lord of Kira

舞台:愛知県西尾市吉良町

愛知県西尾市吉良町の昔話です。
忠臣蔵の悪役で有名な吉良上野介ですが本当は領民思いのやさしい名君でした。
今も吉良町で語り継がれる逸話をもとに作った物語です。

滝山寺のとれなくなった鬼面

舞台:愛知県岡崎市

愛知県岡崎市の昔話です。
滝山寺の火祭りに使われる、鬼面の由来を物語にしました。
むかしむかし、ある年の祭のこと、鳳来寺の山伏が2人やってきて、村人の止めるのもきかず勝手に鬼の面をかぶり、踊りました。そんな無礼な行いをした山伏たちに罰が当たったのです。

竹島と俊成さん

舞台:愛知県蒲郡市

愛知県蒲郡市の昔話です。
竹島の弁天様がなぜ縁結びの神様と呼ばれるようになったのか、知っていますか?
「竹島縁起」をもとにし、竹島の地域に伝わる民話をあわせて1つの物語にしました。蒲郡の竹島の歴史にも興味と愛着を持っていただけるお話です。

天狗の羽うちわ

舞台:愛知県西尾市

話の舞台は西尾市の中心にある伊文神社です。
河合八度兵衛という剣の達人は、いたずら天狗と剣の勝負をし、勝って天狗から羽うちわを貰い受けますが、天狗の忠告をきかず、羽うちわを人に見せて自慢話をしてしまいます。すると・・・

はずの証文岩

舞台:愛知県西尾市幡豆町

愛知県西尾市幡豆町の昔話です。
江戸時代のある年の夏、谷村は日照りに悩まされていました。
代官の石塚久左衛門が調べて回ると昔から水が涸れたことがない、
『上池』という、上畑村の池を見つけます・・・

一色の大ぢょうちん

舞台:愛知県西尾市一色町

毎年8月26日・27日の諏訪神社祭礼に出される大提灯はどうしてこんなに大きいのか。
提灯を祀るようになった理由を民話をもとに作りました。
むかしむかし、大雨や嵐は海の魔物が起こす災いだと考えられていた頃、一色の漁師作兵衛(さくべい)の2人の息子は初めての2人きりの漁で、不運にも「海魔」に出会ってしまいます・・・

名君吉良さん

舞台:愛知県西尾市吉良町

愛知県西尾市吉良町の昔話です。
忠臣蔵の悪役で有名な吉良上野介ですが本当は領民思いのやさしい名君でした。
今も吉良町で語り継がれる逸話をもとに作った物語です。